Spotifyで配信されていない曲や、自分で取り込んだCD音源、オンラインストアで購入した楽曲を、普段使っているSpotifyの画面からまとめて再生したいと考える人は少なくありませんが、SpotifyにはPC内の音声ファイルを読み込めるローカルファイル機能が用意されているため、正しい設定を行えば配信曲と手持ちの音源を一つのプレイリストに整理できます。
ただし、Spotifyの曲をPCに取り込むという表現には、PCに保存している音源をSpotifyへ表示させる意味と、Spotifyで配信されている曲をMP3などの通常ファイルとして保存する意味があり、公式のローカルファイル機能でできるのは前者であって、配信曲を自由に取り出せる音声ファイルへ変換する機能ではありません。
操作そのものは難しくありませんが、Web Playerではなくデスクトップアプリを使うこと、読み込ませる音源をSpotifyが参照できるフォルダへ保存すること、必要に応じてWindowsやmacOSのアクセス許可を見直すことなど、最初に押さえておきたいポイントがあります。
ここでは、SpotifyへPCの曲を取り込む基本手順から、CDや購入済み音源の準備、WindowsとMacの違い、スマホでも聴く方法、ローカルファイルが表示されない場合の対処まで順番に整理するため、初めて設定する人も現在の状態と照らし合わせながら進められます。
Spotifyの曲をPCに取り込む方法

SpotifyへPC内の曲を取り込むときは、音声ファイルをSpotifyのサーバーへアップロードするのではなく、デスクトップアプリにPC内の保存場所を参照させるという考え方が基本になります。
読み込み対象のフォルダを設定すると、対象音源がマイライブラリのローカルファイルに表示され、通常の配信曲と同じように再生したり、自分で作成したプレイリストへ追加したりできます。
画面の名称や配置はアプリの更新によって変わることがありますが、プロフィール画像から設定を開き、マイライブラリ内のローカルファイル表示を有効にして保存フォルダを指定する流れは共通しています。
取り込みの仕組み
Spotifyのローカルファイル機能は、PCのストレージに保存されている音声ファイルの場所をアプリへ登録し、そのファイルをSpotifyの操作画面から再生できるようにする機能であり、元の音声ファイル自体がSpotifyの配信カタログへ追加されたり、ほかの利用者へ公開されたりするわけではありません。
たとえば、CDからPCへ保存した曲、アーティストや音楽ストアから正規に購入した音源、自分で録音や制作をした音源などを一つのフォルダにまとめておけば、Spotifyで配信されているアルバムやプレイリストと行き来せずに音楽を管理できます。
一方で、ローカルファイルは元データが保存されている場所へ依存するため、音声ファイルを削除したり、外付けストレージを取り外したり、保存フォルダの名前や場所を変更したりすると、以前は聴けていた曲がグレー表示になって再生できなくなる場合があります。
取り込み後も元ファイルは必要になるため、Spotifyへ登録したから元データを消してよいと考えず、音楽専用フォルダを決めて継続的に保管し、可能であれば別のストレージへバックアップしておくと、PCの故障や誤操作による消失も防ぎやすくなります。
デスクトップアプリを用意
PC内の曲をSpotifyへ取り込む作業には、ブラウザから利用するWeb Playerではなく、WindowsまたはmacOSへインストールするSpotifyデスクトップアプリを使用するのが基本であり、ブラウザ版を開いてもローカルファイルの保存場所を指定する設定は見つけられません。
すでにデスクトップアプリを使っている場合も、古いバージョンでは設定項目の位置が異なったり、読み込みや再生に関する不具合が残っていたりする可能性があるため、取り込みを始める前に更新の有無を確認しておくと余計なトラブルを減らせます。
- Windows版アプリをインストール
- macOS版アプリをインストール
- 普段のアカウントでログイン
- アプリを最新版へ更新
- PCの空き容量を確認
Microsoft Store版とSpotify公式サイトから入手したWindows版では保存場所などが異なることがありますが、ローカルファイルを表示する基本機能はどちらにも用意されているため、現在問題なく起動できているアプリを無理に入れ替える必要はありません。
アプリの入手元が分からない場合や設定画面に該当項目が見当たらない場合は、いったんアプリを更新してからプロフィール画像のメニューを開き、それでも表示されなければ再起動や再ログインを行ったうえで設定を確認すると見つけやすくなります。
音源フォルダを整理
Spotifyへ取り込む音声ファイルは、デスクトップやダウンロードフォルダなど複数の場所へ散らしたままにせず、ミュージックフォルダ内にSpotify用やローカル音源用の専用フォルダを作り、そこへまとめて保存しておくと管理が簡単になります。
専用フォルダを使えば、Spotifyに表示させたい曲だけを対象にできるため、会議の録音、動画編集用の効果音、語学教材など、音楽として聴く予定のない音声ファイルまでローカルファイルへ大量に表示される事態を防げます。
アーティスト別やアルバム別に子フォルダを作成しても構いませんが、フォルダ階層を頻繁に変更すると参照状態が不安定になることがあるため、最初に大まかな管理方法を決め、取り込み後は保存場所をできるだけ動かさないことが重要です。
外付けSSDやUSBメモリを保存先にすることもできますが、接続していない時間は曲を再生できず、Windowsではドライブ文字が変わると参照先がずれる場合もあるため、日常的に聴く曲は内蔵ストレージへ置き、保管用の高音質データだけを外部へ残す方法が扱いやすいでしょう。
表示設定をオン
Spotifyデスクトップアプリを起動したら画面上部のプロフィール画像をクリックして設定を開き、ページをマイライブラリ付近までスクロールして、ローカルファイルを表示する項目をオンにすることでPC内の音源を読み込む準備が整います。
設定項目をオンにすると、ダウンロードやミュージックなど候補となる保存場所が表示されることがありますが、すべてを有効にする必要はなく、実際に音楽を保存しているフォルダだけへアクセスを許可する方が不要なファイルの混入を防げます。
| 操作 | 選ぶ項目 | 目的 |
|---|---|---|
| プロフィール画像を開く | 設定 | アプリ設定へ移動 |
| 画面を下へ移動 | マイライブラリ | 対象機能を探す |
| スイッチを変更 | ローカルファイルを表示する | 機能を有効化 |
| 保存場所を選択 | 曲を表示する場所 | 参照先を指定 |
設定を変更した直後に曲が表示されないときは、数十秒ほど待ってからマイライブラリを開き直すか、アプリを一度終了して再起動すると、フォルダ内の音声ファイルが再スキャンされて一覧に反映される場合があります。
現在の正確な項目名を確認したい場合は、Spotify公式のローカルファイル案内も参照し、アプリ画面と案内に差があるときはインストール済みアプリの更新状況を先に確認してください。
同期先を追加
取り込みたい音源がSpotifyの候補として表示されているフォルダ以外に保存されている場合は、ローカルファイルの設定にある同期先を追加する項目を選び、音声ファイルをまとめた専用フォルダを指定します。
フォルダを指定すると、その中に保存されている対応可能な音声ファイルが読み込まれますが、PC全体やユーザーフォルダの最上位を指定すると大量のファイルが検索対象になり、必要な曲を見つけにくくなるため、対象範囲はできるだけ小さく絞ることが大切です。
複数の保存場所を登録することもできますが、同じ音源のコピーが別フォルダに存在すると、同じ曲名が二つ表示されたり、片方だけ再生できなくなったりするため、原本として使う場所を一つ決めて重複ファイルを整理しておきましょう。
ネットワークドライブやクラウドストレージのオンライン専用ファイルは、一覧には見えても実体がPCへ保存されていないため再生できない可能性があり、OneDriveやiCloud Driveなどを使う場合は対象ファイルをこのデバイスへ保持する設定にしてから読み込ませる必要があります。
ローカルファイルを確認
保存場所の設定が終わったらマイライブラリを開き、ローカルファイルという一覧を選択すると、Spotifyが認識したPC内の音源を確認できるため、最初はフォルダ内の曲数と表示された曲数がおおむね一致しているかを確かめます。
曲名やアーティスト名は音声ファイルに保存されたメタデータをもとに表示されることがあり、メタデータが入っていないファイルではファイル名だけが表示されたり、不明なアーティストとしてまとめられたりするため、整理しにくい場合はSpotifyへ読み込ませる前に音楽管理ソフトで情報を整えておくと便利です。
ジャケット画像もファイルへ埋め込まれた情報に左右されますが、画像が表示されなくても音源の再生自体には影響しないことが多いため、まずは曲をクリックして音が出るか、再生位置を移動できるか、途中で停止しないかを確認しましょう。
表示された曲をダブルクリックして正常に再生できれば基本的な取り込みは完了しており、表示はあるのに再生できない場合は、ファイル形式、保存場所、アクセス権、DRMによる保護、元ファイルの破損などを順番に調べる段階へ進みます。
プレイリストに追加
ローカルファイルへ表示された曲は、そのまま一覧から再生するだけでなく、曲のメニューを開いて既存のプレイリストへ追加したり、新しく作成した専用プレイリストへまとめたりできるため、Spotifyの配信曲と手持ち音源を好みの順番で組み合わせられます。
たとえば、Spotifyで配信されているアーティストのアルバムに未配信の特典曲やライブ会場限定CDの曲を加えたり、配信終了した曲を購入済み音源で補ったりすると、複数の再生アプリを切り替えずに一連の作品を楽しめます。
ただし、プレイリストへ追加されるのは音声ファイルそのものではなくPC内のファイルを参照するため、元ファイルを別のフォルダへ移動した場合やファイル名を変更した場合は、古い項目をプレイリストから削除して新しい場所の曲を追加し直す必要が生じることがあります。
ローカル音源を含むプレイリストを公開しても、ほかの利用者が自分のPCに保存されていない音源を聴けるようになるわけではないため、他人への楽曲共有やアーティストとしての配信を目的にする場合は、ローカルファイルではなく正規の音楽配信サービスを利用してください。
CDや購入曲を準備する前に押さえたい基本

Spotifyへ読み込めるのはPC上に音声ファイルとして保存されている曲なので、音楽CDをドライブへ入れただけの状態や、ストリーミングサービスのアプリ内だけで再生できる曲は、そのままローカルファイルとして登録できません。
CDの場合は音楽管理ソフトを使ってPCへ取り込み、オンラインストアで購入した曲は実際の音声ファイルをダウンロードしたうえで、Spotifyが参照できるフォルダへ移動する必要があります。
準備段階では音質だけでなく、ファイル形式の互換性、コピー制限の有無、保存容量、曲名やアーティスト名などの情報も確認しておくと、取り込み後の表示不良や再生エラーを減らせます。
CDを音声ファイルにする
市販CDや自作CDの曲をSpotifyで聴きたい場合は、Windowsのメディア再生アプリやApple Musicなど、CD取り込み機能を持つソフトを使って各トラックをPC内の音声ファイルへ変換し、保存先としてあらかじめ作成した音楽専用フォルダを選びます。
取り込み時には音質や保存形式を選べますが、Spotifyのローカルファイルで聴くことを優先するなら互換性を重視し、高音質の保管用データも残したい場合は原本用と再生用を分ける方法が安全です。
- CDの汚れを確認
- 曲名情報を取得
- 保存形式を選択
- 保存先を固定
- 取り込み後に試聴
- 原盤を適切に保管
CDによっては曲名が自動取得されなかったり、別作品の情報が登録されたりすることがあるため、取り込み開始前にアルバム名、アーティスト名、曲順が正しいかを確認し、誤りがあれば音楽管理ソフト上で修正してから保存しましょう。
読み取り中に異音やエラーが出た場合は、無理に処理を続けるとノイズを含んだファイルが作成される可能性があるため、ディスクを柔らかい布で中心から外側へ拭き、別のドライブや低速の読み取り設定も試しながら正常に再生できるデータを作ることが重要です。
扱いやすい形式を選ぶ
Spotifyのローカルファイルはすべての音声形式を同じように扱えるとは限らず、PCでは再生できてもスマホでは認識されないケースや、OSのコーデック環境によって表示結果が変わるケースがあるため、機器をまたいで使うなら一般的な形式を選ぶ方が安定します。
Spotify Communityの案内ではMP3、MP4、M4Pなどがローカルファイルの対象として示されていますが、動画を含むMP4やDRMで保護されたファイルは利用できないことがあり、WAVやFLACなども環境によって挙動が異なるため、迷ったときはDRMのないMP3を再生用として用意する方法が現実的です。
| 形式 | 特徴 | 利用時の考え方 |
|---|---|---|
| MP3 | 互換性が高い | 機器間の利用向き |
| AAC系 | 音質と容量のバランス | 保護状態を確認 |
| WAV | 容量が大きい | 保管用に向く |
| FLAC | 可逆圧縮 | 環境差に注意 |
| MP4 | 動画を含む場合がある | 音声のみか確認 |
高音質を求めて容量の大きい形式だけを選ぶと、スマホへの転送やバックアップに時間がかかり、Spotify上で認識されない場合の再変換も必要になるため、原音に近い保管用ファイルと日常再生用のMP3を分けて持つと管理しやすくなります。
形式を変換する場合は、すでに圧縮された音源を何度も変換すると音質が低下するため、可能であればCDや購入時の高品質な原本から一度だけ再生用ファイルを作成し、変換後は冒頭だけでなく曲の中盤や終盤まで正常に再生できるかを確認してください。
DRMと著作権を確認する
拡張子が対応しているように見えても、音声ファイルにDRMと呼ばれる利用制限が付いている場合はSpotifyから再生できないことがあり、特定のストアやアプリで購入した古い楽曲では、購入に使ったアカウントや認証済みソフトだけが再生を許可されている場合があります。
DRMの有無はファイルのプロパティだけでは分かりにくいため、まずOS標準の音楽プレーヤーで再生できるかを確認し、アカウント認証を求められる場合や別のPCで再生できない場合は、購入元が案内する正規の再ダウンロード方法や保護されていない提供形式の有無を調べましょう。
また、Spotifyが公式に案内するローカルファイル機能は、利用者が合法的に保管している音声ファイルを自分の端末で再生するためのものであり、ストリーミング配信されている曲を非公式ツールで抜き出したり、権利者の許可なく複製した音源を配布したりする行為を認めるものではありません。
自分で購入したCDを個人的な範囲で聴く場合でも、作成したファイルを公開プレイリスト経由で配布したり、ファイル共有サービスへアップロードしたりせず、利用地域の法律や購入サービスの規約を確認したうえで、本人が使用する端末内で管理することが大切です。
WindowsとMacで迷いやすい違い

Spotifyデスクトップアプリ内の設定手順はWindowsとMacで大きく変わりませんが、音声ファイルを保存する標準フォルダ、アクセス許可の仕組み、外部機器との接続方法には違いがあります。
同じ音源と同じSpotifyアカウントを使っていても、片方のPCでは表示され、もう片方では表示されない場合は、Spotify側の設定だけでなくOS側のプライバシー設定や保存場所も確認する必要があります。
特にOSの大型アップデート後やアプリを再インストールした後は、以前許可していたフォルダへのアクセスが解除されることがあるため、設定を最初から確認し直すと解決しやすくなります。
Windowsで設定する
Windowsでは、ミュージックフォルダやダウンロードフォルダへ音源を保存し、Spotifyの設定から対象フォルダを有効にする方法が分かりやすく、ファイルの移動や名前変更もエクスプローラーで行えます。
音源をCドライブ以外や外付けドライブへ保存する場合は、ドライブの接続状態と割り当てられた文字を確認し、Spotifyを起動するたびに同じパスでアクセスできる状態を保つことが重要です。
- エクスプローラーで保存先を確認
- 拡張子の表示を有効化
- 読み取り権限を確認
- 外付けドライブを接続
- Spotifyを再起動
- ファイアウォールを確認
拡張子を表示する設定にしておけば、ファイル名の末尾が実際にMP3なのか、動画を含むMP4なのかを判断しやすくなり、名前だけを変更して形式を変えたつもりになる失敗も防げます。
Microsoft Defenderや他社製セキュリティソフトがSpotifyの動作を制限している場合もあるため、複数の曲が一斉に再生できないときはアプリの更新と再起動を行い、それでも改善しなければファイアウォールの許可済みアプリも確認しましょう。
Macで権限を確認する
Macでは、ミュージックフォルダや任意の専用フォルダをSpotifyへ登録する基本操作に加えて、macOSのプライバシーとセキュリティ設定によって、Spotifyが対象フォルダへアクセスできる状態になっているかを確認することが重要です。
アプリの初回起動時やフォルダ指定時にアクセス許可の画面が表示された場合は内容を確認して許可し、誤って拒否した場合はシステム設定からファイルとフォルダ、または関連するアクセス権を見直します。
| 確認場所 | 主な内容 | 問題の例 |
|---|---|---|
| Finder | 実際の保存場所 | ファイルが移動済み |
| システム設定 | アクセス許可 | フォルダを参照不可 |
| ファイル情報 | 形式と権限 | 読み取り権限なし |
| Spotify設定 | 同期先 | 別フォルダを参照 |
Apple Musicのライブラリで聴ける曲でも、クラウド上にだけ存在している音源や利用制限が付いている音源は、Finder上の通常ファイルとしてSpotifyから参照できないため、端末へ実体がダウンロードされているかも確認してください。
iCloud Drive内のファイルを使用する場合は、雲のアイコンが表示されたオンライン専用状態のままにせず、対象音源をMacへダウンロードして常時保持する設定にしたうえで、安定して再生できる場所をSpotifyの同期先として登録しましょう。
保存場所を固定する
WindowsとMacのどちらでも、Spotifyへ曲を取り込んだ後に起こりやすい失敗は、音源を整理するつもりで別フォルダへ移動し、プレイリストに登録済みの項目が元ファイルを見つけられなくなることであり、登録前に最終的な保存場所を決めることが重要です。
PCを買い替えたときもSpotifyアカウントへログインするだけでローカル音源の実体まで自動復元されるわけではないため、元の音声ファイルを新しいPCへコピーし、あらためて保存フォルダをSpotifyへ指定する必要があります。
クラウドストレージをバックアップに使う場合は便利ですが、同期の競合によってファイル名へ文字が追加されたり、空き容量を節約する機能によってローカルの実体が削除されたりすると再生できなくなるため、音楽フォルダの同期状態を定期的に確認しましょう。
最も管理しやすい方法は、内蔵ストレージに日常再生用フォルダを一つ作り、別の外付けストレージやクラウドへ同じ内容をバックアップし、Spotifyには内蔵側のフォルダだけを参照させる構成です。
スマホでも手持ち曲を聴く手順

PCのSpotifyへローカルファイルを表示できても、その音声ファイルが自動的にSpotifyのクラウドへ保存され、同じアカウントのスマホへ配信されるわけではありません。
現在のSpotify公式案内では、iPhoneやAndroid端末自体に保存された合法的な音声ファイルを読み込む方法が示されているため、スマホでも聴きたい曲は端末のストレージへ転送し、モバイルアプリのローカルオーディオファイル設定を有効にする方法が確実です。
以前利用できた同一ネットワーク経由の同期手順は環境によって動作しないことがあるため、PCとスマホの両方へ同じ音声ファイルを保存し、それぞれの端末で読み込ませる考え方を基本にしてください。
PC版との関係を理解する
Spotifyの配信曲はアカウントに保存したプレイリストやお気に入り情報が端末間で同期されますが、ローカルファイルは利用者が所有する端末内のデータなので、曲名が同じでもPCとスマホでは別々に実体を用意する必要があります。
PCで作成したプレイリストの構成がスマホにも表示される場合でも、スマホ側に対応する音声ファイルが存在しなければローカル曲だけがグレー表示になることがあるため、一覧の同期と音声データの転送を同じものと考えないことが大切です。
| 項目 | 配信曲 | ローカル曲 |
|---|---|---|
| 曲データ | Spotifyから配信 | 端末内に保存 |
| プレイリスト情報 | アカウントで同期 | 構成のみ同期する場合あり |
| 別端末での再生 | ログイン後に利用 | 各端末へ音源が必要 |
| 一般公開 | 配信範囲内で再生 | 他人は音源を再生不可 |
スマホへ転送するファイルは、PCで読み込んだ原本と同じ内容を使うと曲名や再生時間が一致しやすく、プレイリスト上の項目と結び付けやすくなるため、別の変換ソフトで何度も作り直すより同じ再生用ファイルをコピーする方が安定します。
端末の容量が限られている場合は、すべての保管用音源を転送せず、外出中に聴きたい曲だけをMP3など容量を抑えやすい形式で用意し、PCには高音質の原本を残すという使い分けが便利です。
iPhoneへ転送する
iPhoneではSpotifyアプリのプロフィール画像から設定とプライバシーを開き、アプリとデバイスにあるローカルのオーディオファイルをオンにしたうえで、ファイルアプリ内のこのiPhone内にあるSpotifyフォルダへ対象音源を保存します。
音源はiPhoneのブラウザやクラウドストレージからダウンロードして移動できるほか、MacのFinderやWindowsのiTunesを利用してUSBケーブル経由でSpotifyフォルダへ転送する方法も公式に案内されています。
- Spotifyアプリを最新版にする
- ローカル音源設定をオン
- ファイルアプリを開く
- このiPhone内を選ぶ
- Spotifyフォルダへ移動
- マイライブラリで確認
このiPhone内にSpotifyフォルダが見当たらない場合は、Spotifyアプリを一度起動して設定を有効にし、アプリを終了してから再起動するとフォルダが再表示されることがあります。
iCloud Drive上に音源が見えていても、端末へダウンロードされていない状態では安定して読み込めないため、ファイルをSpotifyフォルダへコピーまたは移動し、通信を切った状態でもファイルアプリから開けることを確認しておきましょう。
Androidへ転送する
AndroidではSpotifyアプリのプロフィール画像から設定とプライバシーを開き、アプリとデバイスにあるローカルのオーディオファイルをオンにすると、端末ストレージへ保存した対応音源がマイライブラリのローカルファイルに表示されます。
PCから転送する場合はUSBケーブルでAndroid端末を接続し、端末側の通知でデータへのアクセスやファイル転送を許可してから、Windowsのエクスプローラーなどを使ってMusicフォルダや任意の音楽フォルダへファイルをコピーします。
Googleドライブなどから保存する場合は、クラウドアプリ内で再生できるだけの状態ではなく、ダウンロード操作によって音源の実体をAndroid端末へ保存する必要があり、Spotifyにストレージや音楽ファイルへのアクセス許可を求められたときは内容を確認して許可してください。
SDカードを使える端末では保存容量を増やせますが、カードの読み取り不良や取り外しによって曲が突然表示されなくなることがあるため、頻繁に聴く音源は内蔵ストレージへ置き、再生できないときはSDカードから内蔵側へ一曲だけコピーして原因を切り分けましょう。
取り込めないときの原因と直し方

Spotifyの設定を有効にしても曲が表示されない場合は、アプリの故障と決めつける前に、保存フォルダ、ファイル形式、アクセス許可、元データの状態を一つずつ確認することが解決への近道です。
複数の設定を同時に変更すると、どの操作で改善したのか分からなくなるため、まず一曲だけを互換性の高い形式で専用フォルダへ置き、その曲が表示されるかを基準にして原因を切り分けます。
Spotify公式も、アプリや端末の更新、プレイリストからローカルファイルを削除して追加し直す方法、クリーンインストールなどを案内しているため、簡単な確認から順番に進めましょう。
曲が表示されない
ローカルファイルに曲が一つも表示されない場合は、Spotifyが実際の保存フォルダを参照していないか、対象フォルダへアクセスできていない可能性が高いため、音源を右クリックして保存場所を確認し、その場所とSpotify設定の同期先が一致しているかを比べます。
一部の曲だけが表示されない場合は、拡張子、DRM、ファイル破損、クラウド上だけに存在するオンライン専用状態など、ファイル側の条件が原因になりやすいため、表示される曲と表示されない曲のプロパティを比較すると違いを見つけやすくなります。
- ローカルファイル設定を確認
- 同期先フォルダを確認
- 元ファイルの存在を確認
- 拡張子を確認
- OSのアクセス許可を確認
- アプリを再起動
- 一曲だけ別フォルダで試す
ファイル名に特殊な記号が多く含まれている場合や階層が極端に深い場合は、短い英数字のファイル名へ一時的に変更してPC内の単純なフォルダへコピーし、Spotifyへ新しい同期先として追加すると原因を切り分けられます。
大量の音源を一度に追加した直後は読み込みに時間がかかることもあるため、設定を何度も切り替えずに少し待ち、マイライブラリを開き直しても変化がなければSpotifyを完全に終了して再起動してください。
グレー表示で再生できない
曲名が一覧に表示されているのに文字がグレーになって再生できない場合は、Spotifyが過去に登録した情報を保持している一方で、現在は元ファイルへアクセスできない状態になっている可能性があります。
元ファイルを移動していないか、外付けドライブが接続されているか、クラウドファイルが端末へダウンロードされているかを確認し、OS標準のプレーヤーでも同じファイルを再生できるか試してください。
| 症状 | 主な原因 | 優先する対処 |
|---|---|---|
| 全曲がグレー | フォルダへ接続不可 | 同期先を再登録 |
| 一部だけグレー | 移動や形式の違い | 元ファイルを確認 |
| 再生が途中で止まる | 破損やドライブ不良 | 別の場所へコピー |
| 音が出ない | 出力先や音量 | 音声設定を確認 |
| スマホだけ再生不可 | 端末に音源がない | ファイルを転送 |
プレイリスト上の古い項目だけが再生できない場合は、その項目を削除してローカルファイル一覧から同じ曲を追加し直すことで、新しい保存場所への参照が作られて改善することがあります。
音が出ないだけで再生時間は進んでいる場合はローカルファイルの問題ではなく、Spotifyの音量、WindowsやmacOSの出力先、Bluetooth機器、オーディオインターフェースなどが原因の可能性もあるため、配信曲でも音が出るかを確認して切り分けましょう。
最終手段を順番に試す
保存場所やファイル形式に問題がなく、対応形式の一曲だけを使っても表示や再生が改善しない場合は、Spotifyからログアウトして再ログインし、アプリとOSを更新してからPCを再起動するという負担の小さい操作から試します。
次にローカルファイルを表示する設定を一度オフにし、Spotifyを終了してから再起動したうえで設定をオンへ戻し、専用フォルダを同期先として追加し直すと、古い読み込み情報が更新される場合があります。
それでも解決しない場合はSpotifyのクリーンインストールを検討しますが、通常の再インストールだけでは古い設定やキャッシュが残ることがあるため、公式案内に沿って残存データを削除し、再インストール後にローカルファイルの設定を最初から行ってください。
再インストールするとSpotify内へダウンロードしていた配信曲やポッドキャストを再度ダウンロードする必要があり、ローカル音源を含むプレイリストも追加し直しが必要になる可能性があるため、実行前に元の音声ファイルと重要なデータが安全な場所へ保存されていることを確認しましょう。
Spotifyで手持ち曲を快適に管理する要点
SpotifyへPCの曲を取り込むには、デスクトップアプリの設定からローカルファイルを表示する機能をオンにし、音声ファイルを保存したフォルダを同期先として追加した後、マイライブラリのローカルファイルを開いて再生できるか確認するのが基本手順です。
この機能はPC内の音源をSpotifyの画面から再生するためのものであり、Spotifyの配信曲を通常のMP3として保存する機能でも、手持ちの音源をSpotifyのサーバーへ公開する機能でもないため、元ファイルは削除せず、合法的に入手した音源を自分の端末内で管理してください。
CD音源や購入曲を利用するときは、互換性の高い形式で専用フォルダへ整理し、曲名などのメタデータを整えてから登録すると扱いやすくなり、PCを買い替えた場合や保存場所を変更した場合にもバックアップから復元しやすくなります。
曲が表示されないときは、同期先、元ファイル、形式、DRM、アクセス許可を一つずつ確認し、スマホでも聴きたい場合は音源を各端末のストレージへ転送してローカルオーディオファイルを有効にすることで、Spotifyの配信曲と大切な手持ち曲を一つの再生環境へまとめられます。



